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人員削減を実行するために必要なこと

移り変わる人員削減の内容

近年では中小企業のみならず、大手企業でも人員削減を
実行することが増えてきています。
その背景にあるのはやはり不景気やものが売れないという
問題ですが、企業の経営不振から安易に人員削減を
候補に加えたとしても、これが必ず実行できるとは限りません。
なぜならば人員削減には社員の共感を得ることが
大前提であり、社員から反発されたまま強行的な
手段に出れば経営再建そのものが失敗に終わる
可能性もあるのです。
ではどのようにして社員から共感を得ればいいのでしょうか。

失敗と成功を分ける共感

企業の一方的な事情で人員削減に臨むことは少なからず
反感を買うことを視野に入れておく必要があります。
それは長年企業に尽くしてきた社員ならば尚更思うことであり、
リストラ候補に入れば企業に裏切られたと感じることも
あるでしょう。
これを覆して共感を得るためには社員を納得させる
必要性があります。
表面的なリストラ内容や現状の説明をするのではなく、
真摯に社員1人1人と向き合ってリストラ候補に選択した理由、
なぜそうせざる負えなかったのか、経営者の気持ち、
誠実な姿勢を全て明らかにすることで社員も企業の
内側を知ることができ、リストラを選択したことについて
理解を深めることができるのです。
しかしこの手順を飛ばして内部情報を明るみにせず
リストラ通告だけをすれば、社員もその選択に納得せず
経営者を否定することは間違いないでしょう。
つまりリストラという選択はそれほど重い問題であり、
これを実行するからにはそれ相応の準備と対策、
そして全ての批判を受け入れる姿勢がなくては
行うことはできないのです。
また企業に対して反感を持ったまま職場を去っていく社員も
当然のことながら存在します。
こういった環境の変化から経営再建に導くことが難しいという
面も考えられますので、人員削減がどれほど企業に
ダメージを与えるのかも十分に考慮した上で
社員に共感を得られる説明を行いましょう。