TOPPAGE > 事業再構築(リストラクチャリング)を成功させるポイント > 個人投資家と資金調達
起業に際しての資金調達手段として話題になりつつあるのが、エンジェル投資家の存在です。
エンジェル投資家とは、創立期や成長初期にある有望なベンチャー企業等に対し、
操業資金を支援する個人投資家のことです。
簡単に言えば、創業準備中の将来性ある起業家に対して資金を供給してくれる富裕な個人、
というイメージでしょう。
いわゆるベンチャーキャピタルは、他社が出資した資金を投資する法人なので、
自己資金を投資するエンジェル投資家とは本質的に異なります。
日本ではまだ浸透していないエンジェル投資家ですが、海外ではベンチャー起業家の
資金調達先として一般的な選択肢の一つです。
エンジェル投資家にはリタイアした元起業家や経営者が多く、豊富な人脈やノウハウを生かして
次世代を育成しようとする目的が強いため、資金面の支援のみならず、有能なアドバイザーないし
良きメンターとなる可能性があります。
ちなみに、投資先企業が倒産すれば資金は回収不可能ですが、成功時の収益も従来の投資より
大きなものとなるため、エンジェル投資はハイリスク・ハイリターンの原則が
当てはまる投資方法と言えます。
日本においても、ベンチャー企業育成に向け、投資を促すための税務上の優遇措置として
2008年からエンジェル税制が導入されました。
投資時点や売却時点での課税や控除など、起業する側から見れば魅力の高い内容となっています。
もっとも、いくつかの要件をクリアする必要があるなどやや使い勝手に難があるとはいえ、
資金調達の計画を持っている場合は検討に値する制度です。