在庫削減の方法

物が売れないといわれている昨今、在庫削減は企業経営にとって重要な課題となっています。
在庫を削減するためには ｢在庫＝現金」と捉える必要があります。
また、｢在庫＝物流コスト」でもあるため、在庫削減により倉庫で保管するコストと
流通によるコストの両方を抑えることができます。

また、在庫削減は資金繰りと深い関係があり在庫を削減させることで資金繰りも改善されます。
商品は自己資金で買わない限り、会社の資金を使って、仕入れることになります。
多くの場合、買掛金という形で取引先にツケをして仕入れるのですが、それだけでは補えないため、
借入をして仕入れを行います。
すなわち、商品が売れるまでの間は、借入分の利息も払っているということになります。

在庫が売れずに残ったままになっているといつまでもキャッシュとして使えないばかりか、
利払いがかさんでしまいます。
また、在庫を保管・管理するために倉庫代と人件費もかかってくるためどんどんキャッシュアウトし
資金繰りを悪化させて本末転倒の結果となってしまいます。

不良在庫は百害あって一利ナシなので、損切りしてでも削減すべきです。
そのために、適正な在庫量を知る必要があります。
誰もが確認できる方法で在庫の基準を作り、どのくらいの期間で売れるかを想定しましょう。
想定した期間で売れなかった場合は、価格を改定して在庫処分し仕入れの資金を増やしてください。