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コスト削減がうまくいかない理由

コスト削減の数値目標はあくまでも目安

コスト削減は、売上の増加と並んで利益確保のための重要施策です。
しかし、本来必要であったコストまでも抑えてしまうと、売上そのものが減少し、
結果的に経営も縮小せざるを得なくなります。
コスト○%削減、という数値目標に固執しすぎて、やみくもに削減に取り組んでも、
良い結果は得られません。
コスト削減は、あくまで利益の創出と確保が目的なのです。

先を急がず、じっくり構えて

コスト削減は、目先の結果にとらわれることなく、入念な計画と最適な人材配置、
そして十分な時間をかけることが肝心です。
ここで手間と負担を惜しまずに、効果が望めるコスト削減に集中して取り組めば、
大きな成果が得られます。
オフィス・店舗の賃料コストなどは削減効果が目に見えて高いものですが、
高度な専門知識が必要であるためか、いまだ着手していない企業が多く見られるのは残念です。

会社全体での取り組みで成果

日頃から上司に「コスト削減しろ!」と口うるさく言われるのと、
「一人ひとりのコスト意識で経営が改善する」という気構えを従業員全員が持ち続けているのとでは、
結果に大きな差が出ます。
コスト削減対策の悩みとして多いのが、従業員のモチベーションの低下です。
従業員間にやる気のなさや不満があると、会社全体の雰囲気が悪化しかねません。
こうした危険な意欲の低下を回避してコスト削減を効率的に進めるためには、現在の経営状態下では
積極的なコスト削減への取り組みが欠かせないこと、しかしその先に利益の創出・確保という
ゴールがあることを、従業員に周知徹底する必要があります。