TOPPAGE > 業務効率化についての基礎知識 > IT導入による業務効率化の注意点
近年は中小企業もIT化による業務効率化を進めています。
IT化することにより従来の業務が間違いもなくスピーディーかつ正確に進み、
業務を効率化できると期待してのことで、実際にシステムを販売する企業のウリもそれがメインです。
しかし、大企業とは異なり中小企業には社内にシステムに明るい人が少ないこともあり、
高額な費用をかけてIT化したにもかかわらず失敗することも少なくないようです。
ITを導入するに当たり多くの企業が期待することは、
「業務を効率化し、競争力の高い会社に成長する」といった事ではないでしょうか。
しかしフタを開けてみると、
「導入前よりも仕事が増えて忙しくなった」「IT化による費用対効果が感じられない」など、
理想とはほど遠い状態になってしまっている場合が多いようです。
企業それぞれ失敗する原因も事なりますが、具体的には導入前の段階で「構想が十分ではない」こと、
それから「効率化の対象を広げ過ぎたこと」による失敗が挙げられます。
①構想が十分でなく失敗するケース
最初に「構想が十分練られていなかった」場合ですが、自社にどのようなシステムを導入すれば、
何がどうなって効率化に繋がるのを十分考えた上で、その内容をITベンダに伝えることが大事です。
構想が十分練られていない場合、イメージだけでITベンダに希望を伝える事になります。
企業の内情を知らないITベンダにとってイメージだけで希望を叶えるのは至難の業です。
そのままIT化を進めるとITベンダとの擦り合わせも徹底できないため、
結果的に「思ったとおりのシステムではない」ものを導入してしまうことになります。
②対象を広げ過ぎて失敗するケース
これも①の構想が十分だと起こらない失敗です。
最初は販売管理のシステムだけを予定していたのに、
会計や人事管理など当初の予定していた以外のシステムを導入しようと手を広げて失敗するケースです。
まずは構想を十分に行い、その上で確実に効果を見込める領域からIT化を導入することです。
単純作業や二度手間が必要な業務など、
非効率になっている業務に絞ってIT化することがIT導入による業務効率化に繋がります。