「2015年2月24日読売新聞」
藻の一種「ミドリムシ」を培養するベンチャー企業ユーグレナは2月23日、国際石油資本(メジャー)の米シェブロンと提携し、航空ジェット機向けバイオ燃料の精製を行うと発表した。
ユーグレナは、シェブロングループから、ジェット燃料の精製技術のライセンス供与を受けて国内に生産工場を新設し、沖縄・石垣島で培養したミドリムシを使う。2015年中に着工する計画で、国内で初めてのジェット機向けバイオ燃料生産となる。植物由来のバイオ燃料の量産を目指し、国内外の企業が研究を進めている。
神戸製鋼所も15年度に、ミドリムシの大量培養を開始する。出光興産やIHIなども植物由来のバイオ燃料を開発中との記事である。
*ミドリムシは藻の一種とされ、植物系バイオマスに入る。ミネラル・ビタミン等が豊富で、サプリメントやヨーグルトなど食品としての販売が始まっている。
*大震災後、太陽光・風力発電に参入する企業・個人が急激に増加している。太陽光は昼間の天気のよい時間、風力も風がある時間しか発電できないというデメリット等もあり、バイオマス発電と地熱発電が注目され出している。
*バイオマス発電は、新設というより自家発電設備を持つ金属精錬・セメント原料・製紙・ガラス製造等の企業が、自家発電の余力分や生産調整で遊休設備となっている物を活用し、売電の事業化を行うものが多い。
*バイオマス発電の大部分は木質チップが燃料であり、国内の建設廃材と間伐材がチップ原料となる。発電が予定通り稼働するには、燃料となる木質チップの安定供給が必須である。問題は国内の間伐材の不足であり、不足分は既に海外から調達をしている現状がある。
*今年と来年に稼働開始する設備が多く、さらに原料不足が進むとみられる。パーム油の搾り殻(PKS)なども活用されだしている。
*富士マネジメントの取引先には、海外から植物燃料(ジャトロファその他の油・種子・搾油後の搾りガラ等)の調達を行う企業もあり、当社はバイオ燃料の普及を支援しています。
これらバイオ燃料は、油の場合は単独あるいは軽油・A重油と混合し、固形バイオ燃料(種子やその搾油ガラ)は石炭や木質チップとの混焼が可能であります。当社はバイオマス発電や、膨大な熱量を必要とする企業様の燃料問題のご相談に応じております。